FXをやっていると、激しく動き続けていたチャートがどんどん大人しくなってしまい、収束してレンジ相場になっていくことがあるでしょう。これがペナントと言われるのですが、この形態になると、ダマシがよく起こってしまうので注意が必要です。
ペナントとは?
ペナントとは、為替レートの上下動が次第に小さくなっていき、最終的に収束して、レンジになっていく形態を指します。これは激しく動いていた相場が疲れ始めてしまい、どんどん大人しくなり、次のトレンドのためのエネルギーを蓄積していく過程になります。この場合はしばらくはトレンドが起こることはなくレンジになるケースが大半です。
いかにサンプルチャートを出しました。以下はオーストラリアドル/スイスフランの1時間足です。急激な上昇トレンドが続いていましたが、疲れてしまった相場がどんどん収束していってレンジ相場になっていることが分かります。これは次のトレンドが生まれる前の溜めのタイミングになるため、ここでエントリーしてもトレンドにはなりません。

Source : Tradingview
いつ、どこでこのような形が出現するのか?について、事前に察知するのは難しいです。しかし傾向としては激しいトレンドがずっと続いている場合にこの形状になることが多いことは確実に言えます。相場はいつも激しくトレンドが出ているわけではありません。為替相場の場合は8割がレンジと言われているからです。

次はどう動く?
そこでトレーダーから気になるのは、この収束した後に相場がどう動くか?ということ。1つは上昇、2つ目は下降、3つ目はレンジの継続です。レンジの継続である場合は、放置しかありませんが、ペナントの場合は、次にトレンドが生まれやすいと言われてもいるので、レンジになったタイミングで仕掛けるのが一般的な戦い方です。ただしペナントはダマシも多いです。

Source : Tradingview
ペナントのダマシ
ペナントになると、チャート上でこの形が形成される前のトレンドが継続するケースが多いと言われています。上記のチャートだと上昇トレンドですから、また上昇するというのがセオリーに見えます。ペナントはそれまでのトレンド中における小休止を指すことが多く、次のトレンドのための溜めの時期になるのですが、セオリー通りにいかないケースも多いのが実態です。相場というのは綺麗な値動きになることはまれで、ダマシだらけなのが実態です。
ペナントのダマシシグナル
ペナントのダマシのシグナルとしては、上記のチャートでいえば、上昇するそぶりを何度も見せながらも上髭が何度も付いてしまうことです。これは上に行きたいのだけれど、実際は行くことができないサインになります。上髭が何度も付いてしまうことにより、売りへのエントリーが増えていき、暴落が起こるのです。これが下髭だらけになれば、上昇トレンドが起こる傾向が強いです。大衆を騙して、真の方向性が出るというのが相場の本質なのです。それだからこそ1割しか勝てない相場と言われます。

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